なぜこれほど梅毒が流行し続けているのか
日本国内において、淋病、性器クラミジアなどの性行為感染症は減少傾向にあるのに何故梅毒だけが急増しているのか不思議でなりません。
特にこの5年間で梅毒患者が急増しています。
2013年1228人
2014年1661人
2015年2690人
2016年4518人
2017年5770人
2018年6923人
2019年4824人(9月22日現在)
2015年から梅毒患者の届け出数が急激な増加傾向にありますが、これは届けられた患者のみですから実際はもっと多くの潜在患者が存在していることになります。
2019年現在でも何故梅毒患者がこれ程急増したかという、真の原因は明らかにされていません。
特にこの5年間で梅毒患者が急増しています。
2013年1228人
2014年1661人
2015年2690人
2016年4518人
2017年5770人
2018年6923人
2019年4824人(9月22日現在)
2015年から梅毒患者の届け出数が急激な増加傾向にありますが、これは届けられた患者のみですから実際はもっと多くの潜在患者が存在していることになります。
2019年現在でも何故梅毒患者がこれ程急増したかという、真の原因は明らかにされていません。
tag : 梅毒流行の不思議
偽装の達人梅毒!!
梅毒は"偽装の達人"の異名をとる行為性感染症として有名です。
その多様な症例から、カナダ生まれの内科医であるウイリアム・オスラー(1849~1919)から"偽装の達人 (the great imitator) "と呼ばれました。
ではなぜ梅毒は"偽装の達人"と称されるのでしょうか?
梅毒トレポネーマに感染すると、感染した箇所即ち性器に出来たシコリや潰瘍、リンパ節の腫れは痛みがなく、ピンク色の皮疹など典型的な症状のほか、視力の低下、関節の痛み、頭痛などおよそ性行為感染症とは結びつかない多彩な症状を発現します。
要するに梅毒は、多彩な症状や病態を示すことから"偽装の達人"も呼ばれます。
梅毒は、3週・3ケ月・3年と症状を変化させていきます。
その多様な症例から、カナダ生まれの内科医であるウイリアム・オスラー(1849~1919)から"偽装の達人 (the great imitator) "と呼ばれました。
ではなぜ梅毒は"偽装の達人"と称されるのでしょうか?
梅毒トレポネーマに感染すると、感染した箇所即ち性器に出来たシコリや潰瘍、リンパ節の腫れは痛みがなく、ピンク色の皮疹など典型的な症状のほか、視力の低下、関節の痛み、頭痛などおよそ性行為感染症とは結びつかない多彩な症状を発現します。
要するに梅毒は、多彩な症状や病態を示すことから"偽装の達人"も呼ばれます。
梅毒は、3週・3ケ月・3年と症状を変化させていきます。
tag : 梅毒
梅毒の用語解説-その3-
18.STS検査
非トレポネーマ脂質抗体(カルジオリピン)を使用する検査。
梅毒トレポネーマの感染によって組織から出るレアギン体を検出する検査で、梅毒特異的ではないが、梅毒トレポネーマの感染を早く知ることが出来、梅毒の活動性の指標(治療の指針)を調べる検査。
一般的に「梅毒血清反応検査(STS; Serological test for syphilis)」と呼ばれている。
※RPRカードテスト法(Rapid Plasma Reagin Test)や自動機器で検査するラテックス粒子凝集法※
19.梅毒トレポネーマ抗体検査(TP検査)
梅毒トレポネーマを抗原として、TP抗体(梅毒トレポネーマ抗体)を検出する検査法。
梅毒特異抗体検査には、TPHA、TPPA、TPLA、FTA-abs、イムノクロマト迅速検査。
20.梅毒抗体検査
梅毒トレポネーマ抗体と非トレポネーマ脂質抗体の両方を指す用語として使用する。
21.直接検出(鏡検)
初期硬結・軟性下疳・扁平コンジローマなど、病原体がいそうな部位をメスなどで傷つけ、出てくる液体をインクで染めて、油浸レンズで観察し梅毒トレポネーマを見つける。
22.生物学的偽陽性反応
梅毒以外の疾患でもリン脂質に対する抗体が産生され、反応が陽性となることがあります、これを生物学的偽陽性(Biological False Positive:BFP)といいます。
非トレポネーマ脂質抗体(カルジオリピン)を使用する検査。
梅毒トレポネーマの感染によって組織から出るレアギン体を検出する検査で、梅毒特異的ではないが、梅毒トレポネーマの感染を早く知ることが出来、梅毒の活動性の指標(治療の指針)を調べる検査。
一般的に「梅毒血清反応検査(STS; Serological test for syphilis)」と呼ばれている。
※RPRカードテスト法(Rapid Plasma Reagin Test)や自動機器で検査するラテックス粒子凝集法※
19.梅毒トレポネーマ抗体検査(TP検査)
梅毒トレポネーマを抗原として、TP抗体(梅毒トレポネーマ抗体)を検出する検査法。
梅毒特異抗体検査には、TPHA、TPPA、TPLA、FTA-abs、イムノクロマト迅速検査。
20.梅毒抗体検査
梅毒トレポネーマ抗体と非トレポネーマ脂質抗体の両方を指す用語として使用する。
21.直接検出(鏡検)
初期硬結・軟性下疳・扁平コンジローマなど、病原体がいそうな部位をメスなどで傷つけ、出てくる液体をインクで染めて、油浸レンズで観察し梅毒トレポネーマを見つける。
22.生物学的偽陽性反応
梅毒以外の疾患でもリン脂質に対する抗体が産生され、反応が陽性となることがあります、これを生物学的偽陽性(Biological False Positive:BFP)といいます。
梅毒の用語解説-その2-
梅毒の用語解説-その1-
梅毒の大流行に鑑みて、梅毒に関する用語を水会に分けてわかり易く解説していきます。
1.梅毒一次病変
性的接触等で梅毒トレポネーマが侵入した部位にできる病変のことを言います。
※皮膚病変としては、初期硬結、硬性下疳などがあるが、あいまいなびらん程度のこ
ともある※
2.梅毒二次病変
梅毒トレポネーマが体内で増殖し、血流に乗って体の隅々まで運ばれ、運ばれた先でできる病変のことを言います。
※病変は皮膚だけとは限らず、あらゆる臓器に引き起こされます※
※典型的な皮膚病変としては梅毒性バラ疹、丘疹性梅毒疹、扁平コンジローマなどがあります※
3.早期梅毒
梅毒トレポネーマに感染してから 1年以内の活動性梅毒。
※性交渉などの接触により第三者に感染させる力のある時期※
4.後期梅毒
梅毒トレポネーマに感染してから 1 年以上経過した活動性梅毒。
※第三者への感染力はほぼない時期※
1.梅毒一次病変
性的接触等で梅毒トレポネーマが侵入した部位にできる病変のことを言います。
※皮膚病変としては、初期硬結、硬性下疳などがあるが、あいまいなびらん程度のこ
ともある※
2.梅毒二次病変
梅毒トレポネーマが体内で増殖し、血流に乗って体の隅々まで運ばれ、運ばれた先でできる病変のことを言います。
※病変は皮膚だけとは限らず、あらゆる臓器に引き起こされます※
※典型的な皮膚病変としては梅毒性バラ疹、丘疹性梅毒疹、扁平コンジローマなどがあります※
3.早期梅毒
梅毒トレポネーマに感染してから 1年以内の活動性梅毒。
※性交渉などの接触により第三者に感染させる力のある時期※
4.後期梅毒
梅毒トレポネーマに感染してから 1 年以上経過した活動性梅毒。
※第三者への感染力はほぼない時期※
tag : 梅毒