免疫再構築症候群とは-2.その対応-
抗HIV治療により急激に体内のHIV量が減少することにより、それまで免疫不全に陥っていたマクロファージ、単球、ナチュラルキラー細胞などの機能が回復し、CD4の数が増加することにより、免疫機能が改善され体内に存在していた日和見感染症の病原体に対する免疫応答が誘導されることにより引き起こされると考えられています。
免疫再構築症候群として発生頻度の高い疾患は、帯状疱疹、非結核性抗酸菌症、サイトメガロ感染症、結核、ニューモシスチス肺炎、B型、C型肝炎の悪化、悪性腫瘍、自己免疫疾患、サルコイドーシス、動脈硬化などが報告されています。
免疫再構築症候群が発生しやすい状態としては、HAART療法を開始する時の、CD4陽性Tリンパ球数が50/μL未満、HIVの量が10万コピー/mL以上場合に、免疫再構築症候群を発症する可能性が高いという報告があります。
免疫再構築症候群として発生頻度の高い疾患は、帯状疱疹、非結核性抗酸菌症、サイトメガロ感染症、結核、ニューモシスチス肺炎、B型、C型肝炎の悪化、悪性腫瘍、自己免疫疾患、サルコイドーシス、動脈硬化などが報告されています。
免疫再構築症候群が発生しやすい状態としては、HAART療法を開始する時の、CD4陽性Tリンパ球数が50/μL未満、HIVの量が10万コピー/mL以上場合に、免疫再構築症候群を発症する可能性が高いという報告があります。
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免疫再構築症候群とは-1.発生機序-
免疫再構築症候群(IRIS:Immune reconstitution inflammatory syndrome)とは、HIV感染により免疫不全が進行した状況下で抗HIV治療を開始すると、日和見感染症の発症や再燃が起こることを言います。
一般的にCD4が200/μL未満のHIV感染者に発生することが多く、多剤併用療法(HAART療法)を始めてから4ヵ月ぐらいまでに急に起こることが多い様です。
世界的にみても、HAART療法を受けた人全体の16.1%に発症するという報告があり、わが国においても8.7%に発症するという調査報告があります。
免疫再構築症候群が起こる原因としては、HIVに感染後に症状の出ない無症候期であっても、体内では常に少しづつHIVは増加しています。
一般的にCD4が200/μL未満のHIV感染者に発生することが多く、多剤併用療法(HAART療法)を始めてから4ヵ月ぐらいまでに急に起こることが多い様です。
世界的にみても、HAART療法を受けた人全体の16.1%に発症するという報告があり、わが国においても8.7%に発症するという調査報告があります。
免疫再構築症候群が起こる原因としては、HIVに感染後に症状の出ない無症候期であっても、体内では常に少しづつHIVは増加しています。
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