HIV検査についての再確認-2.NAT検査-
AT検査とは核酸増幅検査(Nucleic Acids Amplification test)のことです。
この検査は、ウイルスを構成する核酸(DNAまたはRNA)の一部を約1億倍に増幅(数を増やす)し検査を行うことから非常に感度と特異性が高く、ウインドウ・ピリオドの短縮を可能にします。
NAT検査は、日本赤十字社の血液センター専用の検査方法で、医療機関や保健所で受けることは出来ません。
血液センターでは1999年からNAT検査を導入しています。
また、この検査は、HIV、HBV、HCVのウイルスを同時に検出することが出来ます。
従ってNAT検査が陽性になるとHIV、HBV、HCVのそれぞれの個別NAT検査を実施してどれが陽性かを鑑別する必要があります。
現在のNAT検査は、HIV-2の検出も可能となっています。
NAT検査は、導入当初からプール法で検査されていましたが、検体をプールすることにより検出感度が低下し、見逃しが発生したことから現在ではプール法をやめてひとりひとり検査する1本法で検査を実施しています
NAT検査のウインドウ・ピリオドは、11日と考えられています。
この検査は、ウイルスを構成する核酸(DNAまたはRNA)の一部を約1億倍に増幅(数を増やす)し検査を行うことから非常に感度と特異性が高く、ウインドウ・ピリオドの短縮を可能にします。
NAT検査は、日本赤十字社の血液センター専用の検査方法で、医療機関や保健所で受けることは出来ません。
血液センターでは1999年からNAT検査を導入しています。
また、この検査は、HIV、HBV、HCVのウイルスを同時に検出することが出来ます。
従ってNAT検査が陽性になるとHIV、HBV、HCVのそれぞれの個別NAT検査を実施してどれが陽性かを鑑別する必要があります。
現在のNAT検査は、HIV-2の検出も可能となっています。
NAT検査は、導入当初からプール法で検査されていましたが、検体をプールすることにより検出感度が低下し、見逃しが発生したことから現在ではプール法をやめてひとりひとり検査する1本法で検査を実施しています
NAT検査のウインドウ・ピリオドは、11日と考えられています。
HIV検査についての再確認-1.HIV Ag/Ab検査とは何??-
HIV検査を受けて受け取った検査成績書にHIV Ag/Abと記載されていることがありますが、これはどのような検査法なのでしょうか?
Ag(Antigen:アンチゲン)は抗原、Ab(Antibody:アンチボディ)は抗体の意味です。
従ってHIV Ag/Ab検査とは、HIV抗原抗体検査(第四世代)ということになります。
【HIV Ag/Ab検査は何を見つけることが出来るのか】
・不安な行為から30~50日前後で受けることによってHIV-1の抗原であるp24を検出できます。
・不安な行為から12週以降に受けることによって、HIV-1とHIV-2の抗体を検出できます。
【受けるときの注意】
・不安な行為から30日以前に受けると、いくらHIVに感染していても血液中のHIV-1の抗原であるp24の量が少ないことから見逃し偽陰性となります。
・不安な行為から50日を超えると血液中のHIV-1の抗原であるp24の量が少なくなっていくことから見逃し偽陰性となる確率が高くなります。
・不安な行為から12週経過しないと検査で見つかるHIV-1とHIV-2の抗体の量が少く、偽陰性となります。
・従って不安な行為から30~50日以内に受ける必要があります。
【HIV Ag/Ab検査の種類】
日本では数社から販売されています。
検査方法関しては、エンザイムイムノアッセイ法、エライサ法による検査とイムノクロマト法による迅速抗原抗体検査があります。
Ag(Antigen:アンチゲン)は抗原、Ab(Antibody:アンチボディ)は抗体の意味です。
従ってHIV Ag/Ab検査とは、HIV抗原抗体検査(第四世代)ということになります。
【HIV Ag/Ab検査は何を見つけることが出来るのか】
・不安な行為から30~50日前後で受けることによってHIV-1の抗原であるp24を検出できます。
・不安な行為から12週以降に受けることによって、HIV-1とHIV-2の抗体を検出できます。
【受けるときの注意】
・不安な行為から30日以前に受けると、いくらHIVに感染していても血液中のHIV-1の抗原であるp24の量が少ないことから見逃し偽陰性となります。
・不安な行為から50日を超えると血液中のHIV-1の抗原であるp24の量が少なくなっていくことから見逃し偽陰性となる確率が高くなります。
・不安な行為から12週経過しないと検査で見つかるHIV-1とHIV-2の抗体の量が少く、偽陰性となります。
・従って不安な行為から30~50日以内に受ける必要があります。
【HIV Ag/Ab検査の種類】
日本では数社から販売されています。
検査方法関しては、エンザイムイムノアッセイ法、エライサ法による検査とイムノクロマト法による迅速抗原抗体検査があります。
HIV検査を受ける際の注意点-10.HIV郵送検査を利用する際の信頼できる条件についての再確認-
HIV検査を受ける際の注意点-9.HIV抗体検査が陰性であれば必ずHIVに感染していないと言えるのか??!!-
HIV抗体検査が陰性であれば必ずHIVに感染していない言えるのか"について解説してみます。
最終の感染機会から3カ月以上経過している時期にHIV抗体検査を受けて陰性であれば、限りなく100%近く感染はなかったと言えます。
HIV抗体検査は、HIVに対する感染抗体を調べていることから、陽性になるまでに当然時間(血液の鉄人は12週と考えています)の経過が必要となります。
HIVに感染すると、まず血液中にHIV-1の抗原が増えてからHIV抗体ができることからして、現在大病院の検査室および検査依頼会社で主流で実施されている第四世代の抗原抗体検査では、不安な行為から30日でHIV-1の抗原を検出することが可能となっています。
それに比べて、スクリーニング検査の主流となっている即日抗体検査では、HIV-1/-2の抗体ともに感染するような行為があってから12週が経過しないと検出しづらいのが実情です。
HIVに感染すれば4~6週でHIV抗体は体の中に出来ますが、出来た抗体の量が充分でないとこの時期にHIV抗体検査を受けても陰性となってしまいます。
大切なことは、体内に検査で見つかるHIV抗体の量が十分にある時期にHIV抗体検査を受ける必要があります。
言い換えると、HIVスクリーニングが陰性であることは、そこからさかのぼって3ケ月前から以前の不安な行為での、HIV感染はなかったということになります。
しかし、定期的に不安な行為をしていればいつ感染したのかわかりませんので、HIV抗体検査が陰性であってもHIVに感染しているとは言い切れません。
最終の感染機会から3カ月以上経過している時期にHIV抗体検査を受けて陰性であれば、限りなく100%近く感染はなかったと言えます。
HIV抗体検査は、HIVに対する感染抗体を調べていることから、陽性になるまでに当然時間(血液の鉄人は12週と考えています)の経過が必要となります。
HIVに感染すると、まず血液中にHIV-1の抗原が増えてからHIV抗体ができることからして、現在大病院の検査室および検査依頼会社で主流で実施されている第四世代の抗原抗体検査では、不安な行為から30日でHIV-1の抗原を検出することが可能となっています。
それに比べて、スクリーニング検査の主流となっている即日抗体検査では、HIV-1/-2の抗体ともに感染するような行為があってから12週が経過しないと検出しづらいのが実情です。
HIVに感染すれば4~6週でHIV抗体は体の中に出来ますが、出来た抗体の量が充分でないとこの時期にHIV抗体検査を受けても陰性となってしまいます。
大切なことは、体内に検査で見つかるHIV抗体の量が十分にある時期にHIV抗体検査を受ける必要があります。
言い換えると、HIVスクリーニングが陰性であることは、そこからさかのぼって3ケ月前から以前の不安な行為での、HIV感染はなかったということになります。
しかし、定期的に不安な行為をしていればいつ感染したのかわかりませんので、HIV抗体検査が陰性であってもHIVに感染しているとは言い切れません。